
聖母像の奇跡
見出しには「聖母像がいかに矢の傷を受けたか」と書かれている。テキストによるとオルレアン近郊のアヴノン(アヴェルノン)という城で美しい聖母像が作られて称賛を集めていた。それが面白くない悪魔は参拝者の金品を奪う目的もあって戦争をしかける。城では入口に聖母像を掲げて防戦、聖母像は膝に大弓で射られた矢を受け城内の人々を守った。
聖像が命を得て奇跡を起こす。後期中世に増えたタイプの奇跡譚を描いている。城がフィレンツェのパラッツォ・ヴェッキオと似ているという指摘もある。
世界美術大全集10 ゴシック2 1330年代
ピュッセル 聖母像の奇跡
ゴーティエ・ド・コワンシー作「聖母の奇跡集」より
1330〜34年頃 写本装飾 34.0×24.2cm(ページ全体)
フランス パリ 国立図書館
聖像が命を得て奇跡を起こす。後期中世に増えたタイプの奇跡譚を描いている。城がフィレンツェのパラッツォ・ヴェッキオと似ているという指摘もある。
世界美術大全集10 ゴシック2 1330年代

ゴーティエ・ド・コワンシー作「聖母の奇跡集」より
1330〜34年頃 写本装飾 34.0×24.2cm(ページ全体)
フランス パリ 国立図書館
